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2013.12.27 (Fri)

理想と現実の間

 短いイントロがあって、メロディが出てくる。

 イントロの演奏が素晴らしければ素晴らしいほどその後から出てくるメロディに対する期待感は増すはずだ。

 ねえもっと味わいのある音をさぁ、なんてレッスンで云って生徒を苦しめることがあるんだけれど、そんなことは云われるまでもなく演奏する生徒さんだって既に知っていることだ。

 それは僕が例えばAさんと合わせをしているときに、「そんなに簡単に音を出してほしくねぇな」と云って音のお粗末さを指摘されて、おいそれと修正できないのに似ている。

 それは例えば、僕の貧弱な腕と無駄に豊かな腹回りを見た人が、その貧弱な腕を鍛え上げ、腹回りを締めろと云われたところで、どんなに努力しても短期間でそのような身体作りができるはずがないもので。

 直せと云われて、すぐに直せるものならば誰も苦労はしないものだ。

 味わいのある音を出すためには、味わいのあるタッチを出せる指を作らなければならない。

 タッチは、どんなに変えようとしたところで、つまり弦に指を当てる部分を変えたり角度を変えたところであんまり変わらないもので、そう云うことではないもっと本質的な変化がなければいけない。

 それはつまり自分の中にある無駄な部分をどれだけ削ることができるのかと云うことだ。

 つまりそれは、他人に云われて直すことができる範疇ではなくて、自分の音に対する理想の高さによって決まってくる部分だと思う。

 だから理想が低ければ簡単に理想に近づくことができるが、理想が高すぎれば生涯理想にはたどり着くことができない。

 しかし理想が低ければとても楽しい音楽生活ができるかもしれないが、理想が高すぎれば常に自戒と叱責と空しさの人生が続くことになる。

 誰しも僅かな努力で最大限の上達を望むところだ。

 しかし現実はその逆だ。

 誰でも初めはとても高い理想を思い描く。

 しかし自分のやりたいだけの練習量では、そんな理想にはたどり着くことなどできないことに気づく。

 さて、そこからが苦労の始まりだ。

 と考える今日はもう年末で、今晩は天気が荒れるそうだ。

 まだ年賀状を作っていないんだよね。
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