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2013.03.24 (Sun)

密やかな、密やかな

 人に聴かせるのではなく、自分のために、自分のためにと云うかただ自分で弾きたいなと云う思いだけで、それは勿論自分で聴きたいと云う思いで、演奏することがある。

 それは誰かの演奏ではなくて、この場合は自分の演奏と云う限定付きのことなのだが。

 それは自分の演奏に自惚れていると云うことでは決してない、と仮に書いたとしても、またまた〜ご冗談でしょう、なんて云う輩がいるのは分かっているのだが、決してそうではない。

 通常人に演奏を聴かせるときには、曲の全体の構成を考えて作曲家の思いを充分に伝えようと考えて演奏するから、ゆっくりナ曲はゆっくりと、速い曲は速く演奏する。

 しかし自分のために弾くときは違う。

 本当に自分が味わいたいところだけを味わい尽くせるテンポで、自分の気が済むまで繰り返し演奏しながら聴くことができるのであって、これは決して他人様にこの思いを託すことはできないことだ。

 稀ではないが、曲の説明を生徒のするときも同じように解説を交えながら、ゆっくりとしたテンポでその音楽の美しさを共有する形で聴かせることがあるが、それと同じような性格のことをやってみたりする。

 一瞬一瞬、めまぐるしく変わる和音の色合い、充分に緻密に練られた旋律と聴くものの感情を弄ぶかのような表情付け。

 上手な演奏家ならばあっという間の出来事を自分が自分のために演奏するときは、鈍感な僕がよく分かるまで味わうことができる訳だから、これは密やかな愉しみの極みだろうと思う。

 なんだか鼻水が溢れてきたところで、おはようございま〜すと、時間帯に不似合いな挨拶を元気な声で発する生徒がやって来て、僕は大慌てで鼻水を拭って何ごともなかったかのような顔で彼女を出迎える、ことになったりするのでヤバい。
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テーマ : つぶやき - ジャンル : 日記

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