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2012.12.15 (Sat)

ただ速いのは

 YouTubeを見ているといろいろな動画や音源を聴くことができる。

 昨日のことだが5弦が足りなくなったのでOさんの店に行って1ダース買ったのだが、そのときにある音源を見せてくれた。

 画面には美しい女性ギタリストの写真が何枚か映し出されるのであるが、音としては何処かのスタジオで録音したらしいバッハのBWV1006aのプレリュードが流れていた。

 とにかく速い演奏。

 しかしあるパッセージ以降突然に、唐突に遅くなる、尤も漫然と聴いている人には分からない程度の遅さ加減で。

 さらに頻繁にある場所に来ると突然ひとつの音を妙に長く伸ばしたがる、それで一息つくと再びもの凄い速さで弾き始める。

 そこには楽譜に書かれた音楽とはまるっきり違う彼独特のルールによって解釈されているひとつの表現行為が現れている。

 同じようなことはあるときの演奏会でもあった。

 それはヴィラロボスの練習曲1番であるが、かなりゆっくりとしたテンポで始まり、指が動きに慣れ始めるや否やどんどん加速して行ってアレグロノントロッポの指示をあっという間に、と云うか初めから無視して一番の見せ場であるパッセージの前でしっかりと止まって、それはまるで体操の床運動の最後の動作に入る前に一度床の上に立って呼吸を整えるようなそのくらいの感じで止まってから一気に難しいパッセージを弾き切る、勿論多少呂律は廻っていないけれど、だいたいそのような内容だった。

 それは音楽一般のルールを一切無視した手前勝手なと云うか、幼稚な考えによるデモンストレーション行為にしか見えないものだった。

 いったい彼らは、バッハの受難曲やフーガを、オペラを、またはバレエを見たことがあるのだろうか、と問いたい気持ちになる。

 まあ練習生の中には、耳ではなく目で演奏を楽しむ人がいるのも事実で、どんな風に指を動かしているのか、指の動きはいずれも骨格や筋肉などの生理学的と云うか解剖学的と云うか分からないけれど、どんな人でも同じように動かし方をしているもので、そういう動かし方ばかりに心を囚われている人がいて、そんな人には先に書いたような演奏はとても感動的なものになるのかもしれないと思ったりする。
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13:29  |  楽器  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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