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2012.05.14 (Mon)

だいたいこんな感じ

 何とも苦々しい表情でもがくように、足掻くように、しかし身体中に力が漲っているために全体としては瀬戸物細工のように微動だにしないまま演奏をしていた人が、ちょっとだけ緩み方を感じることができた。

 所謂下行スラーを何度か試してもらって、スラーした後の音がはっきりとした立ち上がりで聞こえるように指示して、しばらくすると人差し指から小指までの、勿論個体差はあるけれど、明らかにきれいなスラーが弾けるように、また後の音の立ち上がり方がとても美しく出るようになった。

 聞こえるでしょ?と問うと、聞こえます、と答える。

 それでいいんですよ、と云うと、こんなに軽くやっていいんですね、と自分の音を聞き入るようにしながら答えた。

 次にメトロノームにあわせて弾いてもらい、できるに従って目盛りを上げて行く。

 結構速く弾けるようになっきたところで、これまでは1本の弦で弾いてもらっていたものを1弦から6弦までを使って弾いてもらうように指示した。

 1弦から4弦までは難なくできるのだが、それ以上低い音の弦では少しやり難そうにしていたのは、スラーした後の手がスラーの反動でネックから離れるように動いてしまうために指が届かなくなってしまうためである。

 スラーがその速さでできれば、こんな曲をこの速さで弾けるんですよ、とスラーが効果的に使われている曲をいくつか弾いてみせる。

 次いで、スラーをしたのと主な程度の力で弦を弾いてみて、と云うと、今度はそう簡単にできないけれど少しずつ弱い力で弾けるようになってきたが、今度はこんな音で聞こえるんですか、と尋ねるので、椅子を部屋の四隅のひとつに向けて、つまり身体の正面を部屋の角に向けるように座ってもらって、聞こえない程度の音を出してもらった。

 聞こえますか、と聞くと、聞こえます。

 だいたいこんな感じですよ。

 と云ってその日のレッスンは終わる。

 尤も、そんなことが一度や二度経験できたからと云って、すぐにそれが完全に身に付くとは云えないのは当然の事。

 それ以上に、その時の感動だけを手がかりに猛練習をして、元の木阿弥にならないことを祈るばかりでは、ある。
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12:19  |  楽器  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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