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2011.02.21 (Mon)

初めは丸裸にして

 何本かのギターを弾き比べをして、或いはそれを傍らで聴いていて、どうも楽器の違いが音に現れてこないと云う経験がある。

 大雑把にその原因を云えば、ひとつは演奏者のタッチが楽器の音を引き出すことができない程度のものであると云うこと。つまり楽器を鳴らし切ることができないと云うこと。

 次に、最近の素晴らしく音量と音色のよい弦を張っていると云うこと。つまり楽器の個性が表れる前に、弦の個性が大きく表れてしまい、結果として楽器の個性を殺してしまうと云うことである。

 楽器の良し悪しは、第一印象とじっくり弾いてみた後では大いに変わることがよくある。

 第一印象では、やはり華やかな音色で大きく豊かな音量を持っている方に傾くのは当然と云っていい。

 それはある人に入念な化粧と最新の衣装で身を包み、実物以上の評価を得ようとする行為に似ている。

 然し1時間ほども弾いてみると初めに弾いたときには印象の薄い地味な音のギターの方が味わいとタッチの微妙な変化によく応じて豊かな音色と表現の幅の大きさを持つ楽器であると云うことが分かったりする。

 それは化粧と衣装の素晴らしさで実体の価値を上げたとしても、何気ない表情や立ち居振る舞いのときに品性の貧しさが見えてくると云うのに似ているだろう。

 だから例えば僕は新しいギターを弾くときにはできれば、化粧を落として衣装を脱がしてみるところから始める。

 そのようにして素っ裸になったギターの持つ個性と潜在能力を見極めて、できるだけ引き出そうと云う作業に取りかかるのである。

 つまり世間に出回る風評や噂話などを一度払拭して、虚心になってその人となりを見つめようと云う作業なのである。
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