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2011.01.08 (Sat)

若気の魅力と至り

 昨年夏、道東のある街を散歩していた。

 後方から静かに僕を抜き去っていったものがあった。

 それはどちらかと云えばママチャリと云っていいような自転車に乗った高校生と思しき童顔の青年であった。

 彼がどのような表情をしていたのか見ることはできなかったが、紺か黒か分からないが濃い色のTシャツの背中に白抜きの文字で「とんがって生きる」と云うような文字が見えた。

 どう見ても幸せそうに生きているように見える彼の全体と不釣り合いなTシャツの文字とのギャップに、僕はつい吹き出してしまったことがあった。

 最近、三島由紀夫が24歳の時に出版した「仮面の告白」を読んでいる。これは彼の出世作となった自伝的小説で、家庭環境や、同性愛、さらに死に対する嗜好がリアルに描かれている。

 彼に限らず著名になるような作家のデビュー近辺の作品の文章は、題材を選ぶ際のセンスの良さと、展開の上手さに加えて、勢いがあるところが魅力になっている。

 多少の欠点としては、経験の浅さかもしれないが、美しい文章や、細かいニュアンスを読み取れるような文章を書こうとするあまり、修飾語をやたらと多用して全体がゴテゴテとして暑苦しい感じの文章になる場合がある、と云うことである。即ち思いが空回りすると云うことである。

 その辺はただの欠点と云うには大袈裟で、若さの魅力の一つと云っていいもので
ある。

 若者が老成した文章を書いても何一つ面白みと内容に欠けるものだからである。

 やりたいことがあるけれど、何もできずに空回りすると云うのは、誰しも経験するところである。

 空回りは、無駄な力を入れ続けるから起こるものである。

 しかも若気は、落ち着きがなく、冷静さに欠け、焦りの気持ちばかりが強く、しかも欲張りであるために、じっくりと考えることが苦手なのである。

 だから空回っては、転ぶ。転んでは空回る。

 その果てに、自暴自棄と云う厄介な病魔に感染することだってある。

 落ち着け、頭を冷やせ、と僕は誰かに向かって云いたい。
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