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2010.11.30 (Tue)

ギターのイメージを

 例えば難しいギター曲のレッスンをしている時に、生徒が一番知りたがるのは指使いである。

 その運指はどのような音の動きを現すために使われているのかを熱く説明しても、彼らの耳には届かないことが多い。

 それで、ただ運指を覚えただけの演奏がきちんと作曲家の思いと演奏者の共感が表れていればいいのだが、だいたいは、いったい何を表現したいのかさっぱり分からないような演奏とも云えないような苦しげな表現行為を僕らは見物することになる。

 この曲はどんな感じで、どんな和音が使われていて、そんな構成になっているのか、なんてことを説明し始めると、うんざりしたような顔をし始めるのはひとりや二人ではなかった。

 ある人は「音楽のことは知りたくない。ただギターのテクニックを身につけたい」と云い、数回のレッスンを終えた後に「ついていけません」と意味不明な言葉を残して辞めていった人がいた。

 世の中にはいろいろな人がいるんだなあと僕はしみじみと思ったものである。

 よくギターは6本も弦が張ってあって同じ音がいろいろなポジションで出るから指使いが分からない、と云う人はたくさんいる。
 だが音と指使いの関係がギターよりも難しい楽器と云うのは、もの凄くたくさんあるだろう。

 たとえばバンドネオン、トランペットだって難しい上にあれは音を出すこと自体難しいものであるし、管楽器は息のコントロールだって並大抵なことでは覚えられなさそうである。

 なんてことを考えてみれば、何もギターだけが難しいのではないと云うことが分かるだろう。

 それにも係わらずギターは簡単に弾けるものだと思っている人が多いようである。

 もしギターが難しい楽器だと初めから心得ていれば、練習を開始する人はそれなりの覚悟を決めて練習を始めたり、楽譜を読もうとしたりするのではないだろうか。

 仮にギターは簡単にいろいろな曲を弾けると云う幻想を持って始めたりするから、ちょっとした難しさに音をあげて諦めたりする人だっているのかもしれない。

 ギターを嗜んだことがあるある人は「ギターは楽器の中で一番難しいと思う」と云った。

 以前バイト仲間が「ギターの練習を始めれば誰でも禁じられた遊びは弾けるんでしょう?」と云った人がいた。

 この二人のギターに対するイメージの違いと云うか、ギャップをいったいどうすれば埋めることができるのか、僕はたまに考えたりする。

 もしその差が埋まれば、、安易にギターを始めようとして挫折する人が少しずつ減っていくだろうし、彼らだっては無駄な出費を抑えることができるだろう、と思うのである。
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