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2010.09.16 (Thu)

言いたいことって


 不用意に本番で上がらないためには、きちんと明確に「言いたいこと」を持つことが必要である、とせんだってのブログに書いた。

 だが、演奏での「言いたいこと」とはいったいなんだろう。

 上手に弾くこと?

 ミスなく弾くこと?

 感情を込めて演奏すること?

 一生懸命弾くこと?

 例えば上に書いた全ては、個別の曲についての思いではなくて、曲を演奏する人の感情を云っているだけである。

 つまり上記のことは、演奏する曲がバッハであれソルであれ、その他の作曲家の作品であれ、常に平等に現れる演奏者の心理状況である。

 ただ一所懸命弾かなければと云う思いは、何も云うことがないのに意見を求められる場面に例えられるだろう。

 つまり、主題は与えられたけれど、その結論に何を云うのか、発端はどこから始めようか、さらにどのようなストーリーで全体を構成しようとするのか、などの話しをする場合の肝心な部分が一切ないままに演台に登って話し始めるようなものである。

 云うことがなくても、云わなければならない。

 ならばそのような我々の心拍数は急上昇するだろうし、いつまで経ってもなんの話しも浮かんでこない。

 そのような状況を想像すれば、云うことがないまま発言をする場所に赴くことが如何に無謀であるか、と云うことが分かるだろう。

 それが演奏であっても同様である。

 では、演奏での言いたいこととはいったい何だろうか。

 それは、その作品を生み出すときに感じた作曲家の心情であったり、旋律を通して見える色彩や景色だったり、和声や、構造から窺い知ることができるダイナミズムであったりするだろう。

 それを熟知することで初めて、その曲で云いたいことを知ることができるのである。

 音楽で言いたいことと云っても、「ド」がこんにちは、「レ」がさようなら、などと言葉に翻訳できる性格のものではないのだから。

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